FOREST_カーフForest

森からのめぐみを次の世代へ





素材を活かしてシンプルにつくり、時代を経ても色褪せない。
そこにあるのはただ、味わい深く育った木のぬくもりと家族の愛着。

永く使うことでしか出会えない贅沢な体験をあなたにも。



20年目のFOREST TABLE

2005年に発売してから来年で20年を迎えるFOREST TABLE。カーフの代表的な商品であり、永く人気の商品でした。
そして今年2024年、復刻版として発売いたします。


北欧家具の黄金期といわれる1940年代〜60年代、様々な工房、様々なデザイナーが競うように家具をデザインし、創り出されていたこの時代は、現代家具の礎となり、今もなお愛され続けている家具も数多く存在します。大量生産、大量消費と言われている昨今、様々なものが創られては消えている時代に、70年以上も前に創られたものが、色褪せることなく使われていることは、ある意味「奇跡」と言っても良いかもしれません。

カーフが生み出した家具も、そんな時代に作られた家具のように永く愛され、使い続けてほしいという想いで作り続けています。


発売から20年を迎えるFOREST TABLEにもそんな想いを込めています。
時代が変わっても、ライフスタイルが変わっても、住まいが変わっても、古さを感じない”普遍的”であることを大切にしながら。





2024年復刻への軌跡

はじまりは20年程前のことです。

“ハンス・JウェグナーのYチェアのようなデザイナーズチェアと合わせた時に、デザイン、クオリティー面で見劣りしない、
使い続けることで味わいや愛着が増し、暮らしの中心となって永く使える。そんな
本格派のスカンジナビアテイストのソリッドテーブルを創りたい”

企画デザインのきっかけは、このような発想からでした。

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2005年に発売してから永く愛されてきたFOREST TABLEですが、資材調達の問題や作り手(職人)の健康問題により、休止を余儀なくされていました。

販売当時、木材はホワイトアッシュ材をスタンダードラインとし、上位モデルにはミズナラやウォルナット材を使用していたのですが、しばらくする材料の仕入れが思ったようにいかなくなり、加えて製作をお願いしていた熟練の職人さんは高齢を理由に現場を離れることになったりと、様々なことが重なり、製造を休止せざるを得ませんでした。

それからしばらくFOREST TABLEに相応しい材料、製作工場や職人さんに出会えないまま過ぎてしまいました。
そんな中、様々なツテを辿り、北海道のある工場に出会えたことで2024年に復刻版として製造を再開できることになったのです。
実に長い旅のようでした。





確かな技術とかけがえのない素材

FOREST TABLEは、シンプルなデザイン故に、仕上がりの良し悪しがはっきりと出てしまうことが課題でした。
この点をクリアにするには、作り手(職人)側に熟練した技術があること、創造的な表現に対する理解や感性を持ち合わせていることが要となります。

例えば、TABLEの顔となる天板の表情は、材の選定と板材のレイアウト(木取り)で全てが決まります。組み手の加工や糸面取りには大胆さと繊細さ、そしてセンスが求められるため、成熟した技術が必要になるのです。

材料については、材質やコスト面などの条件は年々悪くなる一方でした。しかし、そんな中出会ったのが北海道原産のイタヤカエデ材です。
イタヤカエデは強度が高く、木目がきめ細かいため、家具や楽器など高級材として評価されています。 繊細な木目は艶があり美しく、手触りはとても滑らか。経年により飴色に変化していくのも魅力の一つです。

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ディテールにもとことんこだわりを詰め込みましたが、何よりも譲れなかったのは、脚部を一本の木材で創ることでした。
FOREST TABLEは、北欧の雪深い森に張り詰める冷たい空気の中に、ただ静かに凛として佇んでいる木立をイメージしてデザインしたため、脚部にはとくにこだわりたかったのです。

北海道という北の大地に根付いているイタヤカエデ材は、まさにFORESTにぴったりだと確信しました。

この木を使ったテーブルができたらきっと毎日でも触りたくなる、使いたくなるんじゃないか、そんなことを想像し胸が高鳴りました。

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無垢材で叶えたフロートデザイン

無垢天板で2mの大型ダイニングテーブルといえばどっしりと重厚感がありますが、FOREST TABLEではそのイメージとは一線を画します。

水平・垂直の直線的なフォルムにフロート感を加えて軽快な印象に仕立て、脚部と天板を繋ぐ部材にはあえて異素材のSUSを採用。整えすぎず遊び心を加え余裕と奥行きを感じさせるようなスタイルです。

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今回、復刻するに際して様々な部分を見直しました。テーブルを見下ろした時に見える組み手の見え方もそのひとつです。

FOREST TABLEの特徴でもある、脚部の5枚ほぞ組み(釘やネジを使わずに木材同士を固定する伝統技法)の見せる組み手部分も、上から見た際の見え掛かりを理想の見え幅とするために、天板サイズや脚の取り付け位置などを調整しました。そういった小さな部分を再検討し、最終的に全体のバランスがよくなるよう整えていきました。





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直線的なデザインには、Yチェアのように曲線を描くオーガニックなデザインのチェアが似合います。
また、幕板が内側へオフセットしているため、アームチェアもすっきりと収めることができます。





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ダイニングテーブルとしてだけでなく、ワークテーブルとしてお使いいだくのもおすすめです。
書類を広げてもパソコン作業の邪魔にならない広さがありますし、趣味の手仕事をするのにも作業台代わり便利です。






深まるほど高まる価値

木材は、今後ますます貴重な資源となる材料です。つくり手である私たちが生み出した家具は、少しでも永く使い続けていただけるような工夫が必要だと思っています。

FOREST TABLEは、イタヤカエデ材の風合いや手触り、経年変化を存分に楽しんでいただけるようオイル仕上げにしています。
次第に木の色味は深くなり、手入れをしてあげることで艶が増していきます。

永く使うことでしか出会えない変化をぜひ楽しんでください。

 

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上の写真は当社代表の島田邸ダイニング。初期モデルのFORESTは自宅でも15年以上使われてきた愛用品でもあります。
家族との食事、団欒の場として使われてきたのはもちろん、お子さんたちの勉強の場となったり、家族会議の場となったり、様々な想い出が詰まった場所となっているそうです。
椅子は北欧家具デザインの第一人者であるコーア・クリントのチャーチチェア(ビンテージ)。


FOREST TABLEは最もカーフらしいプロダクトの一つであり、私たちのフィロソフィー(哲学)を象徴するようなプロダクトなのかもしれません。




スペックと作りについてご紹介しているこちらの記事も合わせてご覧ください。
「FOREST TABLEができるまで」




アイテム詳細
品名:FOREST|Dining table
サイズ:W1600~2200 / D850~900 / H710
※天板サイズにより、脚のサイズ及び取り付けバランスと内部構造が変わります。
本体:イタヤカエデ無垢材/ オイル仕上げ(一部SUSパイプΦ19使用)
生産国:日本 / karf Original
展示店舗:karf代官山

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